耳鼻咽喉科は内視鏡をものすごく使います。
現代の耳鼻咽喉科医療においては「診断」においても「治療」においても内視鏡がなくては全くお話にならないと言っても過言ではありません。
内視鏡には大きく分けて、硬性内視鏡、軟性内視鏡の2種類があります。
当院は硬性内視鏡各種25本程、軟性内視鏡(ファイバースコープ、電子スコープ)各種10本程、所有しています。
診療所では全国で5本の指に入るくらいかも(勝手な想像ですが)?

こちら(↑)が硬性内視鏡。
主に手術で使います。
鼻用・耳用、いろいろな角度(0度、30度、70度、110度)があります。

endoscope holder

こちら(↑)軟性内視鏡。
主に一般外来診療で使います。
鼻の中、ノド、声帯など、見えないところにある耳鼻科の病気を発見するのに欠かせない道具です。
大人用、小児用、鉗子付などを状況によって使い分けます。

近年、各科で内視鏡機器の消毒滅菌に関心が集まっています。
耳鼻咽喉科でも平成28年「耳鼻咽喉科内視鏡の感染制御に関する手引き」が作られました。
かなり手間がかかる作業ですが、不特定多数のヒトの体液や血液を扱うため、厳密にならざるをえません。
特に軟性内視鏡は一般外来でものすごく頻回に使います。
よって「ガイドラインに沿った内視鏡洗浄・滅菌」を「効率よく」行わなくてはなりません。

espal3b

手洗いでは大変ですので、複数のメーカーから洗浄機が発売されています。
当院では 精研のエスパルIIIbを2台導入しています。
2台ともフル回転で稼働しています。

espal3b

エスパルIIIb では上の青いハコに内視鏡を収納し、本体を含め「丸洗い」します。
洗浄機の中にはファイバー部分(挿入部)だけを洗浄する機種もありますが、ガイドラインで本体も含めた「丸洗い」が推奨されている今、中途半端と言わざるをえません。

洗浄機を使わない「手洗い」でもガイドラインに沿っていればよいのですが、忙しい時はバタバタして大変です。
内視鏡洗浄機を使うと安定した洗浄効果が期待できます。
洗浄時間は6分、ランニングコストは1回100円以下です。
他社製品に比べると時間的にもコスト的にも、圧倒的に効率よく内視鏡を洗浄してくれます。

これから大ヒットするのでは?と個人的には思っています。
金子耳鼻咽喉科の軟性内視鏡はこのようにしっかりと洗浄しておりますので、安心して検査を受けていただけます!
と自信を持って言えるのも、安定した洗浄環境があるからこそかな。

院長 金子敏彦(かねこ としひこ)