東住吉区の旧金子耳鼻咽喉科の整理をすすめています。
全国殆どすべての耳鼻科に「ユニット」と呼ばれる機器があります。
耳鼻科を受診したことのある方は必ず見たことがあるはずです。

旧ユニット

写真は旧金子耳鼻咽喉科の「ユニット」です。
メーカーは「TAKAGAKI」とあります。まったく知りません。
約40年前に購入されたものだと思います。
「町工場で作りました」という風情で、メカメカしいです。
個人的には好きですが、一部の子供にとってはメカメカしさが恐怖の対象になるそうな。

新ユニット

当院のユニットはもちろん新品の現行品(モリタ製作所)です。
色がパステル調で今風です。
曲線を使って優しい感じ。
そして何よりコンパクトになっています。
子供にも優しいのかな?

ユニットの役割とは何なのでしょうか?
「スプレー、吸引、通気」といった耳鼻科の診察に必要なものを閉じ込めた「箱」にほかなりません。
重量があるので、顕微鏡用ポールの重しにもなっています。
とはいえ、ユニットの進化はデザインだけではありません。
例えば、スプレーの粒子はものすごく細かくなっています。
平均60ミクロンの粒子をミストのように噴霧(カタログより)」するらしいです。
感覚的には優しく「シュー」っという感じで、いい感じに鼻内に拡散してくれます。
新しいスプレーを一度経験すると、少し古い機種になっただけでも「ドババー」という感じで感覚が狂います。

他にも自動排液やメインテナンスのしやすさ等、いろいろ細かい点で進化しています。
新しい医院を作るとき、さすがに旧金子耳鼻咽喉科の古いユニットを使おうとは思いませんでした。
今回、いろいろと整理するにあたって、ついにお役御免となりました。
お疲れさまでした。さようなら。

院長 金子敏彦(かねこ としひこ)