結論から申しますとアレルギー症状のある方は「必要」です。
検査がないと治療がとてもやりにくいです。
「花粉症です」「アレルギーです」と来院される方はとても多いです。
しかしながら、過去に何らかのアレルギー検査を実施していない方も多いのが現状です。
他院での採血結果をお持ちでしたら、ぜひ持参してください。
とても診察の助けになります。
【検査の意義】
まず検査をしていないという事は確定診断されていないという事です。
抗原をはっきりさせ、その反応の強さを見る。
そのような診断する事で、内服・点鼻などの組み合わせや、投与期間の目安がつきます。
結果があれば、最大3か月処方することが可能ですが、診断無しに長期出す事はためらわれます。
本人が花粉症が原因と思っていても、実は違うという方も少なからず居られます。
採血(非特異的IgE, 特異的IgE)等の検査をせずにアレルギー性鼻炎(花粉症)の内服を出している医療機関がある事は承知しています。
しかしながらそれは、質の低いアレルギー(花粉)治療と言わざるを得ません。
当院は特に鼻に関しては専門的な治療を行う医療機関で、積極的に検査を行います。
アレルギー性鼻炎治療の入り口です。
【治療に関して】
アレルギー性鼻炎(花粉症)に対しては内服・点鼻以外にも、様々な治療方法があります。
当院の専門である手術以外にも、生物学的製剤(ゾレア)、舌下免疫療法などがあります。
これらは採血がなければ保険適応にならず実施できません。
検査をしないと、患者さん自身の治療の幅を狭めることになります。
【ドラッグストアで購入できる薬に関して】
最近ではアレグラ、クラリチン、アレジオン、ステロイド点鼻薬等、医療機関で処方されるのと同じ質の高い薬がドラッグストアで購入可能です。
当院はドラッグストアではございませんので、根拠なしにお薬だけを出す事はありません。
コントロールできないアレルギー性鼻炎を治療するのが、我々専門の医療機関の役割です。
その点をご了承ください。