山田医療照明の天吊りモニター(モニターハンガー)はとても有用です。
時折、設置を検討している先生から具体的なことを教えて欲しいと連絡を頂く事があります。
先日は設置を決めたのでケーブルをどうしているのか聞きたいと連絡がありました。
そういうご質問もあるのかと、ブログに記載しておきたいと思います。

過去の記事は以下でどうぞ


山田医療照明のホームページを見てみると、バージョンアップしてちょっとスタイリッシュになっているようです。(→こちらリンク

新しいモニターハンガー(山田医療照明のホームページより)

金子耳鼻咽喉科の旧バージョンの裏面はこのようになっています。

金子耳鼻咽喉科のモニター背面

下の方にボックスがあり余剰な配線等を収納できますが、モニターのACアダプターはサイズが大きくボックスに入りません。そのため、アーム本体に結束バンドでハリツケ状態となっています。結構メカメカしいです。
新しいバージョンの広告写真でもボックスが見えますが、アダプターは入るのでしょうか?

金子耳鼻咽喉科では12G-SDIケーブル2本、HDMIケーブル1本、電源ケーブル1本。合計4本通っています。アームの内径はそれほど余裕がないのでこれくらいが精いっぱいだったと記憶しています。12G-SDIケーブル1本はoutにつないでいますが、録画機器にはつないでいません。将来12G-SDI入力の録画機器を買った時にと思い通しています。もしも断線した際の予備でもあります。
内視鏡手術のメイン機材はstorzの4K内視鏡システムで、12G-SDIでつないでいます。もし4Kシステムに機器トラブルがでれば、バックアップのニスコのNiscam7500を使えるようにセッティングしています(幸いトラブルに見舞われたことはありません)。モニターには12G-SDIの入力が一つしかかないので、仕方なくニスコの接続にはDVI-HDMI変換でHDMI入力を使っています。でもHDMIは不安定なので、トラブル時にニスコを使うときは安定したSDIにつなぎ変えるかなぁ~。

すべての配線はモニターアームの内腔を通って天井にいきます。ちなみにモニターの電源は天井で当院の非常用電源システムにつないでいますので、停電になっても映り続けます。モニターアームを一回設置してしまうと配線の入れ替えはアーム本体をばらさないとまず不可能です。特にHDMIという規格は曲者でなにやら不安定ですので、HDMIに依存した環境は避けたいです。配線は将来性も考えて慎重に選びましょう!

院長 金子敏彦(かねこ としひこ)