今回は当院の手術室で使用しているモニターアームの話です。
移転前の旧金子耳鼻咽喉科の手術室では、ポールを設置し「機材を浮かす」事で、足元をスッキリさせるようにしていました。
旧金子耳鼻科のポールに関するブログ記事はこちら

旧金子耳鼻咽喉科では、ポールにライブクリエーターのアームを使って、手術用4Kモニターを設置していました。
しかしながら4Kモニター(Carl Storz TM340)の重さは12.27kg。
重量オーバーで、ポール+モニターアームでは限界でした。

monitor_arm

新クリニックでは、重量級の4Kモニターを支えるため天吊タイプのモニターアームを導入しました。
山田医療照明(Skylux)の医療用モニターハンガーです。
スムースに動いて、自由自在に場所が決められます。

monitor arm back

背面にボックスがありケーブルがまとめられます。
意外に重いAC電源は太い結束帯で固定しています。

ポールは新クリニックでも導入して、顕微鏡やPCのモニターを設置し活用しています。
上の写真は鼻副鼻腔内視鏡手術の際のセッティング。
山田医療照明のモニターアームで4Kモニターに内視鏡画像を映します。
ポールからPCモニターを伸ばして患者さんのCT画像を見ています。

monitor arm ear operation

左耳の手術の時のセッティング例です。
中耳手術では、顕微鏡・内視鏡両方を併用することが多くなってきました。
天吊りモニターアームにより術者の前に手術用モニターを簡単に持ってこれらます。
ポールに設置した顕微鏡を伸ばしてきて、使用します。
スマート!良いです。

※carl storzのホームページより引用

こんな事をしなくても、上のようなトロリーで運用すればよいではないか?
とよく言われます。
機材を収めることもできるし、ゴロゴロ動かして好きな位置に持っていく事ももちろん可能です。
むしろそれが一般的です。
では、なぜ導入したか?
「モニターを簡単に動かせる」「足元スッキリ」それもありますが、、、
結局、「やってみたかったから」
いい環境でストレスの無いほうが手術に集中できるし、
手術を受ける患者さんにもメリットがあると思っています。

いろんな科が手術をする病院では、なかなか実現できることではありません。
トロリーを使って動かせないと、別の部屋で手術ができなくなってしまいます。
手術に特化した診療所だからこそ出来る強みです

院長 金子敏彦(かねこ としひこ)