当院の手術室には写真の様なポールが1本あります。
天井、床へ直接固定しているわけではありませんし、ましてや突っ張りポールでもありません。
天井下地組をしている(骨組み)際に上下固定しています。
天井、床を突き抜けてがっちり固定してあります。
太さは50π(パイ)。
手術用顕微鏡と手術用モニター固定用に設置しました。

pole
pole2

通常、手術顕微鏡は台車部分のあるタイプ(スタンドタイプ)が多いです。
下図の左側が台車付き。右側がポール固定用(※永島医科器械のカタログより)
違いは台車の有無だけではありません。
スタンドタイプ(台車)では安定性を確保するため、アームの長さが短くなっています。
アームの最大長はスタンドタイプで1300mm。支柱取付タイプで1700mm。
400mmの違い
が有ります。

arm

【メリット】
・顕微鏡の台車がなく足元がすっきりする。
・顕微鏡をゴロゴロと持ってくる必要がなく、いつでもサッと使える。
・顕微鏡のアームが長く動ける範囲が広がる。
・内視鏡のモニターを設置する台が必要ない。

【デメリット】
・今後の配置換えが困難

以上がポール設置のメリット・デメリットでしょうか。
建築時のちょっとした工夫で診察・手術のやりやすさが変わってきます。
個人的にはこのポール、オススメです!

院長 金子敏彦(かねこ としひこ)