先日、開院準備中の友人がモニターの配線について質問してきました。
その時、思ったことを少し。
壁内の配線には樹脂製のCD管/PF管といったものが、よく使われます。
この管を設置する目的は、多くの方にとっては以下の2つではないでしょうか。
1、配線を隠す
2、将来配線を変更するため

実線では後で配線を変更できませんが、管の中に線を通すので将来配線を変更することができるというわけです。
例えばビデオのケーブル。
昔は黄色いRCAケーブルが主でしたが、現在ではHDMIに統一されつつ有ります。
この流れは誰にも止められません。
ですので、配線は将来やり直す必要があり、またどんな規格(大きさ)になるのかわかりません。

CD tube

医院の設計を今まで何ヶ所か見てきました。
建築士が選ぶCD管/PF管の経が細すぎるケースが多いように思っています。
せっかく管を設置したのに使えずに露出配線、、、という悲しい結果。
これからの時代は42mm位の管を選んでおいたほうが良いのではないでしょうか。
このくらいあるとHDMIのケーブルは余裕をもって通せます。

operation

金子耳鼻咽喉科の手術室ですが、両脇のモニター配線はPF管を通っており、露出していません。
開院前にはエッチラオッチラ一人で配線を楽しんでいました。
みなさまも良き配線ライフを。

院長 金子敏彦(かねこ としひこ)