表題登記は自分でやりましょう
皆さま、建物表題登記は好きですか?
私は大好きです。
とはいっても、なかなかやる機会なんてありません。
建物を建築すると必ず必要な手続きのうちの一つです。
今回の医院建築で、人生2度目の表題登記です。
建物表題登記には規定の平面図の提出が必要です。
その昔、登記をしたときは良いソフトもなかったので、illustratorを使って単に線を引いただけでした。
今回、Jw-cadを使うことで、とてもいい感じにできました。
図面作成の流れ
1,PfoXにて地積測量図を作る。
2,Jw-cadに作った地積測量図を取り込む。
3,各階平面図を整える。
4,「H_AR.BAT」を使用して求積表を作成。
まとめると以上ですが、詳しくは自分でお調べくださいませ。
柏木測量事務所のホームページ
ものすごく参考にさせていただきました。
上記、初めはチンプンカンプンですが、必ずできます。
しかも、全てフリーウェアです。
PfoXで地積測量図
まずは土地の地積測量図の座標から図面を起こします。
近年は衛星を利用したGNSS測量で精度がとても上がっているとか。
金子耳鼻咽喉科の土地は四角形ですが、各辺は平行でもなく、長さもバラバラです。
そこで、PfoXを使うと簡単に凸四角形を描くことができます。
地積測量図に記載されている4点の座標を打ち込むだけです。
「四角形を書いてるだけやん」と呆れることなかれ。
GNSS測量をもとにした図面を簡単に作成できる奥深いソフトです。
とても気持ちが良いです。
座標はいくらでも追加できますので、複雑な形の土地にも対応できます。
この地積測量図をP_Utilを使うことで、JW-cad上に展開できます。
さらに、柏木測量事務所で公開されているJW-cadの雛形には、1/500と1/250のレイヤーグループが作ってあり、
Pfoxで作った地積測量図と合わせると、いとも簡単に表題登記用の図面ができてしまいます。
もはや「耳鼻咽喉科のブログ」を読んでいる多くの方にとって、まったく意味不明の内容かと推察いたします。
求積表が一瞬でできてしまいます。
P_Util に含まれる「H_AR.BAT」は更に素晴らしい。
平面図を指定すると自動的に分割して、一瞬で求積表ができてしまいます。
感動的です。
登記では小数点第3以下は「四捨五入」ではなく「切り捨て」ですが、シッカリ切り捨てられています。
JW-cadは最高に楽しいソフトの一つですが、ここまでできるとは。
これ以上ない、完璧な建物表題登記図面ができました。
JW-cadの奥深さを思い知りました。
このブログを最後まで読み切った方々(いや、読み切れた方々)、それでもまだ建物表題登記を土地家屋調査士に任せますか?
こんな楽しいことを人に任せるなんて、もったいないですヨ。
院長 金子敏彦