先日、フジタ医科機器の薄型マリアブルバイポーラを購入しました。
開院の時に購入して以来、2本目です。
前回購入から9年ほどたち良い感じで改良されていました。
何故、今更バイポーラの話を?!と言うなかれ。とても良い点がいくつかあります。

ピカピカの新品!

特徴1:自在に曲げられます(マリアブル)

私は先端をちょっと曲げて使っています。基本的に一度曲げたらその位置で使う事にしています。
何度曲げても大丈夫という事ですが、限度はあると思われます(たぶん)。
曲げられるおかげで痒いところに手が届きます。
新品を曲げる時はちょっと緊張します。

特徴2:強くつまむとバイポーラ先端が開く

上:旧バージョン 下:新バージョン

写真の白い矢印に注目。
電極の途中に出っ張りがあります。強くつまむと出っ張りを起点に先端が開く仕組みです。
9年前購入した(写真上)旧型は短く切ったシリコンチューブが付いており「出っ張り」を作っていました。
今回購入した(写真下)新型では本体の一部として「出っ張り」が作ってあります。

旧型ではシリコンチューブが知らない間に外れて紛失することが良くありましたが、
新型になって本体と一体化したため紛失の心配がなくなりました!とても良い改良です。

さて、「出っ張り」とか「つまんだら開く」とか何を言っているのか。
矢印が「出っ張り」

写真左:何もしない状態では先端は開放。
写真中:軽くつまむと先端が閉じる。
写真右:強く閉じると「出っ張り」があるので先端が開く(ココがポイント)。

バイポーラは先端の電極で何かをつまんで通電し止血を行います。
組織をつまんだり、小さなガーゼをつまんだり色々テクニックはありますが、とにかく蛋白を凝固変性させて止血します。
ただバイポーラ先端を完全に閉じてしまうと閉回路になるので、いくら押し当てても凝固止血できません。
鼻の中の狭い空間ではバイポーラ先端を開ける事がしばしば困難で、指を無理やり電極の間に突っ込んで開いて通電したりする事もあります(あまりエレガントではありません)。

このフジタ医科機器の薄型マリアブルバイポーラなら、奥の狭~い場所でも強くつまむと先端が開きます。
狭すぎて先端を分離するスペース自体がなければいくら強くつまんでも開きませんが、本体ごとチョット斜めに傾けると全体が柔らかいので(薄型)良い感じに先端がチョットずれて通電出来る事もあります。

奥の凝固止血でお悩みな方は導入検討されてみては如何でしょうか?
今年もあと残す事数日。年末に今年のまとめでも書きます。

院長 金子敏彦(かねこ としひこ)