キャッシュレス決済はどんどん普及してきています。
私自身も現金を持たず電子マネーだけでスーパーに出かける事も多くなりました。
金子耳鼻咽喉科では2019年春からキャッシュレス決済を導入しています。
2020年5月にコロナウイルスによる緊急事態宣言がありました。
そのころからキャッシュレスが爆発的に普及してきたのは皆さまも感じておられると思います。
経済産業省のデーターを見てもはっきりしています。
当院での決済状況をコロナ流行前から追う事が出来ましたので、まとめてみました。
※金子耳鼻咽喉科はQRコード決済には対応していません。
使用件数でのキャッシュレス割合
経済産業省のデーターは「決済額」で算出されています。
まずは決済額ではなく、使用件数を半年毎にまとめてみました。
コロナ流行前はクレジットカード 10.4%、電子マネー 3.9%でしたが、キャッシュレス決済の割合は年々増加傾向にある事がわかります。
今年前半でクレジットカード24.1%、電子マネー5.2%でした。
クレジットカード決済が倍以上に増えて、電子マネーの使用率は微増でした。
時期 | 全体(件) | 現金 | クレジット | 電子マネー |
2020年 | 2136 | 1831 (85.2%) | 222 (10.4%) | 83 (3.9%) |
2021年前半 緊急事態宣言 | 3844 | 3137 (81.6%) | 475 (12.4%) | 232 (6.0%) |
2021年後半 | 4968 | 4106 (82.6%) | 620 (12.5%) | 242 (4.9%) |
2022年前半 | 3409 | 2810 (82.4%) | 484 (14.2%) | 115 (3.4%) |
2022年後半 | 5014 | 3908 (77.9%) | 904 (18.0%) | 202 (4.0%) |
2023年前半 | 3945 | 2958 (75.0%) | 833 (21.1%) | 154 (3.9%) |
2023年後半 | 5260 | 3827 (72.8%) | 1180 (22.4%) | 253 (4.8%) |
2024年前半 | 4653 | 3291 (70.7%) | 1120 (24.1%) | 242 (5.2%) |
決済額(自己負担)でのキャッシュレス割合
決済額割合で見てみました。こうなると一気にキャッシュレス割合が跳ね上がります。
コロナ流行前でクレジットカード41.9%、電子マネー2.6%
現在は52.2%、電子マネー3.4%です。
決済額ベースでみると半分以上がキャッシュレス決済です!
時期 | 現金 | クレジット | 電子マネー |
2020 | 55.5% | 41.9% | 2.6% |
2021年前半 緊急事態宣言 | 51.1% | 44.7% | 4.2% |
2021年後半 | 48.5% | 47.9% | 3.6% |
2022年前半 | 50.5% | 47.8% | 1.7% |
2022年後半 | 46.6% | 50.3% | 3.1% |
2023年前半 | 45.9% | 52.0% | 2.2% |
2023年後半 | 44.6% | 52.1% | 3.3% |
2024年前半 | 44.4% | 52.2% | 3.4% |
まとめ
キャッシュレス決済の割合が増えてきている事は明らかでした
現時点で約3割の方がキャッシュレス決済を選択されていました。
全体を通してみると、クレジットカードが年々増加していますが、電子マネーは頭打ち感があります。
金子耳鼻咽喉科は残念ながらPaypay等のQRコード決済に対応していません。
QRコード決済が導入できればキャッシュレスの割合は激増すると思われます。
しかしながらポスレジ、決済端末が何故かQRコード決済にまだ対応してくれない・・・
先日問い合わせても残念ながら「まだ」という返事でした。
キャッシュレス決済は全業種で普及が進んでいますが、診療所では少々事情が異なります。
m3.comのインターネット調査によると診療所の56.5%がキャッシュレス未対応だそうです。
理由は色々いわれますが、端的に言って「世の流れに遅れてる」としか思えません。
この5年、キャッシュレス普及とともに決済手数料もかなり下がりました。
医療行為は事前にどのくらい費用がかかるのか分かりません。
なのでキャッシュレス決済はとても有用だと思います。
この機会に検討してみてはいかがでしょうか?
院長 金子敏彦(金子敏彦)