7月に入り一気に暑くなりました。

当院には時折、他院の先生や職員の見学があります。
今月は先週から3週連続で、3施設からの見学がありちょっと忙しいです。
外来や手術の時に、当院の制服とは違う服を着た方がおられるかもしれませんが、見学の方ですのでご心配(?)はなさらないでください。
皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

見学に来られる3組それぞれ目的が違っていて、

1,電子カルテの円滑な運用方法。患者・受付・診察・医師それぞれの動線が現場ではどの様になっているのか?(7/10)
2,局所麻酔・日帰り手術の見学(運営面・技術面)(7/18)
3,9月に開業するにあたり、手術や外来の運営をどうしているのか?(7/25-27)

という感じです。
今月は東京や長崎といった遠方からの見学の先生もおられ、実際に参考になるものがあればよいのですが、、、

「質の高い診察」「質の高い手術」この2つを追求していくことが、当院の根幹です。
これは時代に合わせて進化・変化していくものです。
開業してつくづく思うことは、気をつけないと「すぐ」取り残されてしまうと言う事です。
知識や技術を上げる努力を怠ってしまうと、開業した時が「ピーク」と言うことになります。
これでは医療従事者としてはお話になりません。
そういう意味において、他院から見学に来ていただくのは自分自身や医院のチェックにもなり大歓迎です。
前々からブログではお伝えしているとおり、多くの開業医にとって勤務医時代より開院してからの方が人生が長いのです。
自己研鑽の為には、「横のつながり」が全てと言っても過言ではないと思います。

一般的に耳鼻咽喉科の診療所は、数多くの患者さん見るためパッパパッパと診察をする事が多いと思います。
一般的な耳鼻科の平均診察時間は患者さん一人あたり2分半~3分程と言われています。
それに比べて、金子耳鼻咽喉科は一人平均約6分です。要は1時間10人くらいが私の限界です。
最近はセカンド・オピニオンを求めて来られる患者さんが増えてきたため、1時間9人くらいが限界になってきつつあります。
私個人の意見ですが、このくらい時間を取らないと、しっかりとした検査・診断・治療はできないと思います。
一人あたりの診察時間がかかるため、診ることのできる人数にも限界があります。そのため当院では完全予約制を導入しております。
試行錯誤の上で現在はこの様な診療形態になっています。
この様な運営方法が正しいのかどうか?正解はありませんが、当院の特徴ではあります。

こういった外来の運営方法や手術がヒントになり、質の高い耳鼻咽喉科医療が全国に広がっていけば良いと思っています。

院長 金子敏彦(かねこ としひこ)