前回はアダチ(シェリー)の4K内視鏡システムを紹介しました。
今回新発売のニスコ社の4K内視鏡システム(Niscam 8000s)を紹介いたします。
2021年6月に行った発売前の製品評価です。その時に比べて絵作りはだいぶ修正されたとお聞きしています。ホームページを見る限り端子類に仕様変更はないようです。

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Storzの4K導入前までは、2KのNiscam7500を使っていたので、とても気になる商品です。
7500は今でも処置などで使っています。

Niscam 8000sの製品紹介

本体サイズ公称:270(W)×100(H)×370(D)mmでかなりコンパクトにまとまっています。動画録画などの機能はありません。
ヘッドも重く感じません。ニスコはこれまでカメラヘッドとレンズが外せたのですが、4Kでは一体化しています。少しでもヘッドを軽くしようとする努力が見えます。フォーカスは手動。

背面には映像出力端子の他、フットスイッチやトリガー端子があります。デモの際これらの機能は試す機会がなく評価不能です(スイマセン)。
製品評価らしく端子にラベルが貼ってあります。「No. 2」とありますが、この個体は2号機なのでしょうか。1号機と並べてみたいです。

注目の映像出力端子は、Quad 3G x1, 3G/HD-SDI x1, HDMI(UHD) x1, HDMI(HD) x1
というわけで、4K(UHD)はQuad 3GかHDMIで出力することになります。
当院はモニターアームを使用しているので内視鏡システム-モニター間に10mほどのケーブル長が必要です。Quad 3GでBNC4本は邪魔だし、HDMIは長くなると不安定になるので嫌だし、ここは12G SDIが欲しかったところです。
 各社の4Kシステムを比較してみるとストルツのみが12G SDIに対応している事になります。
技術的なことやライセンスの問題など色々あるのでしょうか。その辺の事情は詳しく知りませんが、12Gをつけるのは難しいのかなぁ。
 例によってもっと詳細な印象をお聞きになりたい先生方はどうぞご連絡くださいませ。

11月12日土曜日に医院見学に来られたある耳鼻科の先生と各社4Kシステムの話になりました。
その先生はこのニスコのNiscam 8000sが気に入られたそうです。
画質などの好みだけでなく、現在のセッティングにへの組み込むなど、実際の導入するとなると色々考えることがありますね。

これで(ざっとですが)主要4K内視鏡システムのうちデモ&レポートしていないのは、ストライカーのみとなりました。またチャンスがありましたらご報告させていただきます。