さて、久々の変わってしまった鉗子シリーズお送りいたします。
今回は鼻鉗子(ハイマン氏)です。
なんともベーシックな鉗子を、、、と思われる耳鼻科医が多いかとは思いますが。
昔のものと同じと思うなかれ。新しい鼻鉗子は「壊れます」
これが鼻鉗子(上:新しい鼻鉗子、下:昔の鼻鉗子)。
上の新しい鼻鉗子は少しくすんだ色をしています。
下の昔の鼻鉗子はてかてかで光り輝いています。
とても色々な局面で使う鉗子ですが、、、
数回洗浄滅菌を繰り返すと、何回かで壊れます
こんな感じで同じところが壊れます。
ねじ止めしているところがパカーンと見事に割れます。
新しいはずの鉗子なのに、1年半で3本壊れています。
昔のタイプの鼻鉗子は、頂いたもの、買ったものが混在しておりますが壊れたことは一度もありません。
頂いたものなんて、それこそ数十年使われていると思います。
割れたところを拡大。
必要だから何本も買ったのに、とても残念。
安モンを買ったわけではありません、ちゃんとした耳鼻咽喉科の鉗子メーカーのものです(メーカー名は伏せておきます)
数社から同じタイプの鼻鉗子が買えるのですが、今のところ2社とも同じ材質の様で壊れます。
元々の出所が同じなのかな、、、
古いのも新しいのも「ステンレス」ですが、新しい鼻鉗子は触った感じが既に「やわらかい」と感じます。
剛性がない感じが伝わってきてしまいます。悲しい(涙)
潰れる場所も同じ。
これは、明らかに材質の違いとしか言えません。
ステンレスに色々と種類があることは理解しました。
そこで、鉗子屋さんにお願い。
壊れる鉗子だけは勘弁してください!
金子耳鼻科には、新旧入れ混じり鼻鉗子は何本もあるのでとりあえず困りませんが、、、
追加で何本か欲しいので、良いステンレスを使った同じような鉗子を探さなくてはなりません。
海外製になっちゃうのかな。
院長 金子敏彦(かねことしひこ)