休日を利用して静岡に行ってまいりました。
田宮模型本社をお伺いするのが目的です。
商談ではありません。見学です。
子供の頃からの夢でした。

プラモデルとは考えてみれば不思議なものです。
わざわざ分解されたパーツを組み立てて、塗装をして完成させるわけで、、、
この作業を「面倒くさい」と感じる人には全く向いていません。
とはいえ、作っていると「面倒くさいな~」と感じるときもあるわけです。
あえて言うと「面倒くさい作業を楽しむ」趣味と言えるかもしれません。
忍耐力・集中力が結構求められると思います。
小学生の頃は塗装が乾くのを待ちきれず触ってしまい指紋がついてしまったり、、、
工作に「待つ」という工程が必要である事を学びました。

タミヤではない某メーカーの進化した(?)プラモデルの中には接着剤不要、塗装不要というものもあります。
ランナーから外して組み立てればそれなりの完成品ができてしまいます。
待ち時間なしです。しかし、それはちょっと違うのではないか?
「面倒くさい作業を楽しむ」ものなのに、「面倒くさい作業を省略」するのは如何なものか?
どの箱をとっても、作る人の心に響くタミヤの安定感・安心感はすごいです。

本社の一部を展示スペースとされているので、騒ぐのは厳禁です。
歴史館には過去発売された大量の模型が展示。
昔の模型少年の心を熱くします。まさに圧巻です。

プラモデル以前の木製模型も展示されていました(1950年代?)
もちろんタミヤ製です。しかし、これは完全に子供のおもちゃです。
こんな時代もあったのか。

そういえばその前、昔のタミヤのカタログを発見しました。
1978年と1983年の総合カタログがありました。
RCカーのカタログも。
隅々まで読んだ記憶が蘇りました。
ボロボロです。

なぜ耳鼻科のブログでプラモデルの事を延々と書いているのか?疑問に思われう方も多いかもしれません。
その理由は、前からもお伝えしている通り、私にとってプラモデル作りが「手術の原点」と考えているからです。
限られた道具で工夫したり。カッターで指を切ったり。うまくいったりいかなかったり。
道具の使い方に共通する事は多く、また「工夫して作る」という作業も手術と共通する部分があると思います。

プラモデルに限った話ではありませんが、世の中は「とんでもなく進化」しています。
それゆえに楽しさを失っているモノも多いのではないでしょうか。
右往曲折することも大事ですヨ。
タミヤの模型は時代に左右されない強さがあります。
少年時代にプラモデルに心を踊らせた方々、久々にやってみてはいかがでしょうか。
いい修行になるかもしれません。

そういえば、田宮模型本社の見学は当院と同じく(?) 完全予約制です。
事前のご予約をお忘れなく。
他にも色々有りましたが、この辺で。

院長 金子敏彦(かねこ としひこ)