4月22日、コロナワクチン1回目を接種しました。
接種会場に行って、簡単な問診を受け、さっと打って終わりです。
接種翌日も特に問題なく外来・手術を終了しました。
最近、国立国際医療研究センターの研究データーが出ました。
「コロナ罹患後の後遺症の有無を電話調査」したデーターです。
COVID-19に関するレジストリ研究
■発症後, 2か月で48%, 4か月たっても27%の患者で何らかの後遺症を認めた.
■特に, 呼吸困難, 倦怠感, 嗅覚障害は, 4か月たっても約10%の患者で認めた.
■脱毛は24%の患者にみられ, そのうちの64%の患者は調査時に脱毛が改善していなかった.
このように、コロナに感染すると後遺症の残る可能性があることが調査の結果判明しています。
当院にもコロナ感染で退院後しばらく経っても「臭いがしない」と来院される患者さんがおられます。残念ながら治療は難しいです。
年齢は関係ありません。20代でもおられます。
いま広がっている変異株は、若年でもかかりやすいようです。
このような後遺症が子供に起こったら、、、その後の人生の彩りに影響を与えることは間違いありません。
これらを予防する最大の手段はワクチンに他なりません。
とても効果のあるワクチンですが、何故か打つことを躊躇される方が一定数居られます。
私は感染症やワクチンの専門家ではありませんが、一医師として「打ったほうが良いの?」と色々な方から聞かれます。
あえて声を大にして申し上げますと
「ワクチンは積極的に打ちましょう!」
と言わせていただきます。
打つか打たないかは、個人の自由と言ってはそれまでですが、、、
「私は大丈夫」「周りが打たないから」その他「漠然とした理由」で打たない方が居られるのはとても驚きです。
一生、嗅覚や味がなくなってもいいの?一生、倦怠感(しんどい)があってもいいの?
自分に後遺症が残らなくても、自分から家族や知人にうつって、家族がそうなってもいいの?
もっと怖いことを言うと、命を落としてもいいの!?と思うわけです。
これを、注射だけで予防できるのです。
高いお金を払って生命保険や医療保険には入るのに、無料のワクチンを受けないなんて!
「自分自身が感染しないため」はもちろんですが、「他人にうつさない為」という事は忘れてはなりません。
家族、知人にうつさない為にも、日本全体が日常を取り戻す為にも、とても大事です。
ワクチン接種の進んでいるイスラエルやイギリスで感染状況が改善してきているという、明るいニュースもあります。
ワクチンに関して医療関係者向けの動画ですが一つリンクをご紹介しておきます。
とても分かりやすので参考になると思います。
というわけで、「あくまで個人の意見です」なんていう逃げ口上は抜きで、
再度「ワクチンは積極的に打ちましょう!」とあえて申し上げます。
院長 金子敏彦(かねこ としひこ)