当院のトイレの入口は、設計上待合室から見えなくなっています。
わかりやすい案内のため、 フジタの3Dピクトを使ってみました。
何年か前にインテックス大阪で行われた「医療と介護の総合展」で見かけて、気にかけていた商品です。
図面をみていて、「あれだ!」と記憶が蘇りました。

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壁から飛び出していますので、視認性抜群です。
単なるピクトグラムと比べて存在感があります。
ドラえもんが立体化したようなイメージでしょうか。違いますか。

3D pict

トイレの入口ドアには違うピクトサインを使っています。
「ドアに3Dピクト」や「赤青・男女」を使うとうるさい気がしてシンプルなサインを選んでみました。
皆さんが 迷うことなくトイレにたどり着くことを祈っております。

toilet_pict

言語を超えて誰でも見ればわかるのが、ピクトグラムです。
言うなれば象形文字的な発想ですね。
1964年の東京オリンピックで本格的に使われ、その有用性が世界に広まった事は有名です。

このページをみれば東京オリンピック以降にピクトグラムが定着している事がよくわかります。
東京以前にも使われているオリンピックはあります。
1936年のベルリン大会からピクトグラムが使われた記載がありますね。
いろいろな意味で新しいことが行われたベルリン大会。
ピクト・グラムも例外ではないという事でしょうか。
東京オリンピックでは競技のサインのみならず、公共の場でピクト・グラムが使われた事が革新的だったのではないでしょうか。

日本から広まったことは大変誇らしいですが、その歴史は1920年代のオットー・ノイラートにたどり着きます。
当時はアイソ・タイプ(Isotype)と呼ばれることのほうが普通だったようです。
こんなページをみれば、楽しい情報がいっぱい載っていますヨ。

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オットー・ノイラートのいい本が出ています。
『International Picture Language』(1936)完訳
『Basic by Isotype』(1937)完訳
『Modern Man in the Making』(1939)図版集
以上の合本です。お買い得!
興味ある方は是非 。楽しい本ですよ。

院長 金子敏彦(かねことしひこ)