掃除機が潰れました。蛇腹の部分が裂けてしまいました。
「こんなものすぐ治る!」と思って開けてみたら、配線が!
蛇腹をスパイラルに走っている硬い部分は、形の保持するだけが目的ではなかったことを初めて知りました。
なんと(?)本体からヘッドへ配線が走っているのです。

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ワイヤを切って、ハンダ付けしなおしました。
蛇腹は5cmほど短くなりましたが、掃除機は復活。
このハンダゴテ、小学生の時に買ってもらった物です。
それ以来ずっと愛用しています。
昔から電気製品は色々分解したし、プラモデルはよく作ったし、カッターでよく指をザックリ切っていました。
その頃培った技術(!?)が手術に大変役立っています。

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一つの手術が「教科書通り」に終わることは実はまれです。
手術はある意味、予期せぬ出来事の連続です。
経験を積む事でそれがなくなってきます。
それでもやはり「予期せぬ出来事」はおこります。
アイデアや想像力が求められる局面です。
「予期せぬ出来事」を含めて手術を先発・完投出来る人が、独立したオペレーターと言えます。

内視鏡や顕微鏡下の手術は大変繊細な感覚が必要です。
子供の頃、道具がない中で工夫して分解したり、組み立てたり、修理した経験はとても役に立っています
掃除機の修理にも手術にも。
結局、手を動かす事が昔から好きなのかな?と思います。

院長 金子敏彦(かねこ としひこ)