ハヤレジという医療用レジ・システムを導入しました。
電子カルテとレジが連動し、さらにクレジット端末まで制御できます。
現金の扱いはトラブルの元
現金の扱いは、悩みの種です。
出来ることなら、お会計は「全員クレジットで!」と言いたいものですが、そこまで極端なことは出来ません。
当院の11月1日~21日の統計では9.46%の方が、キャッシュレス決済を使われていました。
約90%が現金、約10%がキャッシュレスでお支払いされています。
現金を数える作業というのはトラブルの元で、
渡した現金の間違い・勘違い、つり銭間違い等々。
人が現金を数えている限り必ずヒューマンエラーが起こります。
このような「人の手で現金を数える作業」をなくせるのが今回のシステムです。
ハヤレジでの窓口会計
1、電子カルテで計算された患者さんの負担金額がハヤレジのシステムに送られます。
2、受け取った現金をレジに入れると自動計算
3、お釣りが自動的に出てきてお渡し。
4、クレジット・電子マネー支払いなら、データーが端末に飛びます(手打ちの必要なし)。
クレジット・電子マネーも金額を手打ちする必要がないため、間違いがおこりません。
レジ本体を我々に向ければ自動釣銭機として、患者さん側に向ければセミセルフレジとして運用できます。
操作がわからない方がおられたら困るので、
当院では我々が操作する自動釣銭機として使用しています。
自動釣銭機内でお金が循環します!
全体を制御するシステムが「ハヤレジ」で、POSレジ自体はglory社製300シリーズです。
コンビニやスーパー等でよく見かけます。
ホームページに掲載されている100年史を見るととても面白いです。
見たことある!というものがいくつか。
この釣銭機の凄いところは、現金が循環式であるという事です。
日々の会計業務の中で「準備金」を整える作業があります。
1日の業務で必要な「釣銭」をまとめておく作業です。
めんどくさい作業で、外来や手術で疲れた後これをするのは結構ストレス。
しかし絶対に必要な作業です。
循環式の釣銭機では、投入された現金は紙幣もコインも機械が自動で仕分けされ、準備金として循環(再利用)されます。
これにより、準備金をまとて準備する必要がなく、足らなくなった現金を補充(両替)するだけでよくなりました。
現金補充作業は、お金をレジにジャラ~と放り込むだけ。
その両替金は業務の最後(締め作業)で売り上げとは別になって出てきます。
とても簡単です。
導入後の変化
- 日々の準備金をまとめる作業がなくなった。
- 会計でお金を数える作業がなくなり。会計スピードが速くなりました。
- クレジットカード・電子マネーの金額を打ち込む作業がなくなり計算間違いがなくなりました
- つり銭間違いがなくなり、業務終了後の締め作業があっという間に終わります。
- よって、会計担当の残業が激減しました。
マイナス点が見当たりません・・・職員もとっても喜んでくれています。
まとめ
問題点があるとすれば、本体が単純に「大きい」事かと思います。
グローリーのレジのサイズは、480(W)×540(D)×130(H)mm
特に奥行きはかなりあります。
新規なら良いですが、既存の診療所だと設置できるスペースがあるかどうか?
約36kgあり、とても重いのでちょいと台を買って設置というわけにもいきません。
カウンターに置けない事を想定して「ハヤレジスタンド」も発売されています。
簡単に言うと、重いレジを、更に重いスタンド(約89.8kg)で設置するという力技。
それほどまでにして、他の釣銭機ではなくグローリーの製品を使うわけで、
信頼性の証(=機械のトラブルが少ない)なのかなと捉えています。
新型コロナの影響で、現金を扱う作業が敬遠されがちです。
しかしキャッシュレス決済を選ぶ方は約10%。
となると、なるべく効率よく現金を扱う事を考えなくてはならない。
数字の作業は機械に任せて、医療の根本である「対患者さん」の業務に更に集中できれば、と思い導入したシステムですが、想像以上に良くてとても満足しています。
オススメです!
院長 金子敏彦(かねこ としひこ)