院長の金子です。
いきなりですが、金子耳鼻咽喉科では電子カルテを導入します。
「当院では電子カルテ導入により、効率のよい診察ができます!」っと言いたいところですが、そうはいきません。
色々な病院・医院で電子カルテを使ってきました。
自分で言うのもなんですが、人並み以上のPCスキルは持っています。
しかしながら「電子カルテには、どうしても馴染めない」というのが、結論です。
電子カルテの強みも確かにあります。ただ、許容できない大きな弱点もあります。
カルテ保管スペースが殆どいらなくなるのは、最大の利点です。
処方や検査のオーダー、レセプト業務に関しては作業効率がかなりアップします。
最も痛い弱点は、カルテそのものが使いにくいということです。
紙のカルテの利点は、「自筆」という電子カルテではひっくり返っても真似できないアナログ要素です。
実はこの手書きが肝心で、後日見た時にパッと診察の感じが頭のなかに蘇ってくるのです。
電子化された文字では、頭にビシッ!とこないのです。
ちなみに導入したカルテは「AI Clinic」です。
数あるカルテから選んだ理由は、「わがままな私の要求を聞いてくれる」ということにつきます。
修正して欲しい箇所を何とかしようとしてくれました。
世の中、最近は電子書籍が増えてきているようです。
私は小説などは電子書籍では読めません。
「ページをめくって読む」のが本じゃないのか??と単純に思っています。
医学論文もPDF化されているものがほとんどです。
ちょっと「情報」を得るだけならば画面上で十分ですが、しっかり「読む」時にはプリントアウトしないと頭に入ってきません。
頭が古いのかな??同じ意見の人も、そうでもない人もいます。
金子耳鼻咽喉科の裏側はLANが張り巡らされています。かなりの台数のPCが導入されます。
NTT、警備、電子カルテ、予約システム、一般のLAN。全てを集中管理しています。
お陰でサーバースペースはケーブルだらけです。
どうやって院内インフラを構築しようか。夢いっぱいのケーブル類です。
管理しやすく、スマートな院内PC環境で有りたいですね。
電子カルテにはジレンマがあるけれども、導入を決めた限りは最高の環境を目指すのです!
新しいテクノロジーは大好きだけど、否定的な部分もあり。
やっぱり昔のアナログ的な感覚が大好き。
矛盾しているようですが、要はバランスが大事。
「機械は使うものであって、使われるな」とは思っているものの、iphoneに人生の時間を奪われている毎日です。
院長 金子敏彦(かねことしひこ)