9月23日~25日医院を休診とし、滋賀県大津で開催された第60回日本鼻科学会で発表してきました。
コロナウイルスの流行で学会参加を控えていたため、2年ぶりの学会です。
今回のネタは、
「日帰り・局所麻酔下での鼻副鼻腔手術における鎮静薬の検討―デクスメデトミジン6年間の使用経験―」
当院で開院以来検討しづつけている、手術中の鎮静に関する話題です。
質問も頂き、とても刺激を受けました。
コロナによって、学会は様変わりしています。
今までは当日にプレゼンを持っていき発表すればよかったのですが、事前に「音声入りの動画プレゼン」を投稿することが義務づけられました。
当日、その動画をそのまま流してもよいし、後日オンデマンドで公開もされます。
動画作成にはパワーポイントから作る方法が学会から提案されていましたが、とても問題が多かったです。
やはり専用のソフトが動画作成には一番だと感じました。最後の仕上げはAviutilで仕上げました。
しかしながら吹き込んだ自分の声のナレーションを聴くのは、けっこう恥ずかしい。
学会では通常、演者が壇上に立ち発表し、その後質疑応答があります。
その質疑応答は時に白熱し、多くのヒントがあるものです。
コロナ下の今回の学会では、本人不在で事前に投稿した動画を流すだけの演題が半分くらいありました。
仕方がないとはいえ、そのような事情で質疑応答のない演題が多く、少々物足りない感じがしました。
私の発表も学会が始まったときは動画を流す気でいました。
しかし、ビデオで流しっぱなしの発表を見ていると「何か違うな・・・」と感じ、急遽実際に話すことに切り替えました。
それが良かったのかはわかりませんが、個人的にはリアルなオーラル・プレゼンテーションが出来て、すっきりしました。
来年に発表する事も何となく頭の中に湧いてきたので、週明けに具体化していこうと思っています。
そんなこんなで新たな知識でパワーアップして、明日から診察を頑張っていきます。
院長 金子敏彦(かねこ としひこ)