耳鼻科の病気の大半は体の中にあります。
ですので耳の穴、鼻の穴、口の中を覗き込むことから診察は始まります。
昔は額帯鏡、現代はヘッドライト。
耳鼻科医にとって必要不可欠な道具です。
Welch allyn LEDヘッドライト
welch allynの5W LEDヘッドライトは発売当時から、ピカイチの明るさであり愛用しています。
バッテリーでもコンセントからでも使えるのですが、機動性ならバッテリー駆動に軍配が上がります。
しかしながら少々古い製品であり、最近は日本の代理店があまり販売に積極的ではありません。
純正の充電式バッテリーパック(ニッカド)は交換できますが、お値段は約2万円。
しかも、供給そのものが今後どうなるのかわかりません。
過去にはバッテリー部を色々と自作をしてまいりました(例:はんだづけは男のたしなみ)。
コネクター部が弱かったり、バッテリーが長持ちしなかったりと、なかなか満足いくものができませんでした。
ここ最近、スマホ用のモバイルバッテリーが多く発売されています。
このモバイルバッテリーはスマホ・タブレット用と記載がありますが、単純に考えればUSB接続の5V電源でもあるわけです。
これを早速流用してみました。
用意するもの
1、マル信無線電機DCジャックMJ-078N(PLUG TYPE:φ5.5 ×2.5)
カタログはこちら
2、ツイッチ付きのUSBコネクター
はんだが不足してきたので購入。
やはり鉛入りは、はんだのノリが違います。
スーッと溶けて馴染んでくれます。
はんだ付けの醍醐味(?)を味わえます。
作り方
USBのメス側を分解して露出。コードを出します。
根本からプチンと切ってもよいのですが、私のポリシーで無駄なくコードを使います。
あとは、むいて穴に通して、はんだ付けをするだけです。
実に簡単。制作時間5分くらいです。
発光ダイオード(LED)は極性がありますので、お間違えのないように。
コードを逆につけると光りません。
光りました!このバッテリーパックは10000mAhです。
そして、量産体制
自作品は潰れる事があるので、予備は必須です。
早速、備蓄してある部品を使って量産。
露出させて、切って、はんだ付けするだけの単純作業。
慣れれば一つ3分位で作れます。
一つだけ白いのが混ざっていますが、プッシュ式スイッチのをひとつだけ作ってみました。
量産型に混じっての〇〇専用というわけではありません。第一、色が違います。(どうでも良い話です)
実際に使ってみても大変良好。
ポケットに入れれば10000mAhのバッテリーは重く感じません
大容量のためかなり持ちます。とりあえず一本目は5日程持ちました。
純正品よりはるかに長くもちます。
ニッカドからリチウムになり追加充電も問題ありません。
これは、決定版かも。
電子工作は自己責任です!
手軽な作業ですが、この工作は「自己責任」です。
2年ほど前、サムソンのスマートフォン発火事件が大問題になりました。
大容量リチウムイオンバッテリーを扱うということは、その様なリスクがあります。
リチウムイオン二次電池の異常発熱問題(wiki)
まず第一に、よくわからないメーカーのリチウムイオンバッテリーを使うのはやめましょう。
第二に、はんだ付けに自信のない方はやめましょう。
気になる制作費用は 約400円です。
というわけでやはり、、、はんだ付けは男のたしなみでございます。
院長 金子敏彦(かねこ としひこ)