11月22日木曜日-23日金曜日、山形大学の耳鼻咽喉科に中耳の手術見学に行ってきました。
従来より耳の手術といえば、顕微鏡下で行われるのが普通です。
山形大学耳鼻咽喉科は、最近注目されている内視鏡下の中耳手術をリードしている教室です。
TEES(transcanal endoscopic ear surgery:経外耳道的内視鏡下耳科手術)と呼ばれています。
今回の手術は、真珠腫性中耳炎の症例2例を見せていただきましたが想像以上に術野も良かったし、
大変綺麗な手術を見せていただき、勉強になりました。
名札も用意していただきました。
多くの耳鼻科医がそうであるように、私自身も中耳手術は顕微鏡下でトレーニングしてきました。
というわけで当院で行っている中耳手術は、あくまでも顕微鏡がメインで内視鏡がどちらかといえばサブ。
しかしながら内視鏡を併用しないと遂行できない症例も数多くあり、耳の手術における内視鏡の有用性・必要性を感じていました。
今回の見学で、内視鏡をメインにすえておこなう手術手技の素晴らしさを実感することができました。
↑ちなみにこれが顕微鏡
↑これが内視鏡
鼻副鼻腔の手術は内視鏡下で行いますので、もともと内視鏡を使うことに躊躇はありません。
手術のやり方を書いた教科書はありますが、それだけではなかなかできるものではありません。
やはり実際の現場でみて技術を習得することが大事です。
教科書には載らない、ちょっとした手技や工夫に重要なポイントが多々あります。
見学では、主任教授の欠畑先生始め医局員の方々、秘書の方々に良くしていただきました。
木曜日はお食事に誘っていただき、幻の地酒で乾杯。
金曜日は教えていただいたお蕎麦屋さん「竹ふく」でお食事をして帰阪いたしました。
手術もお食事もお酒も短い間でしたが充実した2日でした。
新クリニックの手術室のデザインに、ピン!と2つ3つ程、ヒラメキも。
行ってよかったな~
今回は、ご縁あって東京の中上桂吾先生にお誘いいただき見学に行くことができました。
皆様に感謝申し上げます。
早速、明日からの診察に活かせそうです。
院長 金子敏彦