院長の金子です。
医院の建築を進めていくにつれ、「どの色にしましょうか?」と色見本を持ってこられることがよく有ります。これは大変、難しいですね。
建築においては、床の色、壁の色、椅子の色、医療機器の色。
沢山の「色」を決めなくてはなりません。
しかしながら小さな色見本から、出来上がりのイメージをするのは大変困難です。
色見本で薄い色選んだら、実際は「より」薄い仕上がりに。逆に濃い色は「より」濃く。
原則としては、そうなるのかな?と思いながら色を選んでいます。
たとえば、色見本で、「ドッシリめの濃い紺」を選んだりすると、実際には「滅茶苦茶濃い重た~い紺」になってしまします。
バーチャル内覧会などでお見せしたように3D化して見てみたり、身近な物に色見本を合してみたり、自分なりにイメージして決めました。
最後はどうなることやら、出来上がりまでドキドキですが大変楽しみです。
建築以外では、ホームページ、ロゴ等の色で悩むポイントが沢山です。
本屋で色関係のを見るのが結構好きで、いろいろ読みます。
フランスでよく使われる色使いとか。日本で使われる色彩とか。面白い本、ヒントが沢山ありますね。
最近は世の中にはパステル調の色が多いような気がします。
「可愛い」「優しい」と感じるのかな?
私はパステル調よりも、原色。しかも少しレトロな色合いが好みです。
答えを明かすと味気ないのですが、私は有名なレイモン・サヴィニャックの絵から色合いのヒントを頂きました。
サヴィニャックのポスターは絵の具で描かれているので、色はベタ塗りではありません。
「赤」とはいっても単色ではなく、筆で書いたアナログな味が大変魅力的です。
赤、青、黄すべて、ちょっと曇った感じの色ですが、何故か明るく感じます。
この色合はカッコイイが、なかなか難しい!!!
ホームページでの色合は、最終的には見る人のディスプレイの種類や設定で変わってくるのである程度適当でいいのかな?と思いながらやっています。
ただ、カラー名刺やチラシとなってくるとCMYKで色指定してやらないと、仕上がりがイメージと全く違うということになります。ほんの数%でガラッとイメージが変わってしまいます。
色は本当に難しい。
金子耳鼻咽喉科のホームページも本日若干修正しました。
誰にも解らない程度ですが、小さな小さなこだわりです。
院長 金子敏彦(かねことしひこ)