内視鏡光源のランプが徐々に暗くなってきました。大体500時間くらいが交換目安なのですが、ほぼそれに近い状態。
という訳でランプの交換しました。
インチサイズの六角レンチが必要
光源はキセノンランプです。
ランプは巨大なヒートシンクに取り囲まれています。まずはこれを外しにかかります。
尊敬する岡本太郎さんの「動物」を思わず連想しましたが、「動物」の目と口の奥で六角ボルトにてランプは固定されています。
ここで大きな問題が。
六角レンチが、、、合わない。3.0mmでは大きいし、2.5mmでは小さい。
調べてみるとインチサイズの六角レンチがあることがわかりました。アメリカの規格のようです。
バイクなどアメリカの工業製品を趣味で扱う方には常識のようです。
私は恥ずかしながら初めて知りました。
2.5mmと3.0mmの間となれば、7/64インチ(2.778mm)が合いそうです。
早速購入してみました。250円程でした。
7/64インチの六角を目と鼻に突っ込んで(!?)外していきます。予想通りサイズはピッタリ。
キセノンランプ交換にコンパウンドをお忘れなく
交換ランプはパラボラ型リフレクター付き、キセノンショートアークランプ(300W)です。
そこらに売っているものではありませんが、決して特殊なものではありません。
直輸入で購入できますが、日本のアマゾンでも購入可能です。
ヒートシンクに当たる部分にはHeat transfer compoundを塗ることをお忘れなく。
巨大なヒートシンクを見ればわかるように、冷却大事です!
しかしcompoundを塗りすぎると通電しにくくなってしまいます。
説明にはVery thinで塗るように書いてあります。ちょっと盛り過ぎかな?
ともあれ、組み立て完了。やっぱり大きい。
本体に戻して、カウンターもリセットし完全復活しました。
総評
ネジを取って交換するだけなので決して難しくはありません。
光源本体はドイツ製です。ドイツはメートル法の国だし、インチサイズの六角レンチは米国規格です。
ドイツ製品にインチサイズの六角ボルトがなぜ使われているのか謎です。
皆様もご自分でトライしてみては如何でしょうか。
院長 金子敏彦(かねこ としひこ)